最近、コンビニのおにぎりに物足りなさを感じていませんか？そんな中、全国で静かなブームになっているのが「店内製造おにぎり専門店」。朝から行列ができる人気店も増えていて、食にこだわる人たちの間で話題になっています。
実はこのおにぎり専門店、単なる流行りではなく、ビジネスとしても成功している店舗が多いんです。例えば東京・恵比寿の「おにぎり すみす」は、開店から7年で3店舗展開に成功。シンプルなメニューと高品質な素材にこだわったビジネスモデルが功を奏しています。
成功の秘訣は何といっても「米へのこだわり」。多くの店舗では契約農家から直接仕入れた特別栽培米を使用。また「具材の鮮度」も重要で、築地市場などから毎朝仕入れる店も珍しくありません。
驚くべきは利益率の高さ。材料費は一個あたり30〜60円程度なのに対し、販売価格は200〜500円が一般的。さらに、朝の通勤時間帯に売り切れる店舗が多いため、人件費も抑えられるというメリットも。
インスタグラムなどSNSでの発信も成功要因の一つ。フォトジェニックなおにぎりは自然と拡散され、新規顧客を獲得しています。「むすび むさし」など、SNSをきっかけに全国区の人気店になった例も。
最近では、昔ながらの定番おにぎりだけでなく、変わり種の具材を使ったり、おにぎらずなど新しいスタイルを取り入れたりと、進化を続けています。また、おにぎりという日本の伝統食が海外でも人気となり、NYやパリでも日本人経営のおにぎり専門店が人気を集めています。
ただ、成功の裏には地道な努力があります。米の炊き加減や具材の仕入れ先開拓など、毎日の小さな改善の積み重ねが、今の人気を支えているのです。
おにぎり専門店はシンプルなビジネスモデルながら、素材や製法にこだわることで高付加価値を実現した、現代の「小さな成功ストーリー」と言えるでしょう。次の週末は、あなたも近所のおにぎり専門店を探してみては？
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